一燈園資料館「香倉院」について

西田天香  一燈園資料館「香倉院」は、一燈園およびその創設者・西田天香に関する資料、作品を収集、所蔵、公開するために、創設されました。

 西田天香は、明治5(1872)年、滋賀県の長浜に生まれました。明治26(1893)年より北海道に入植し、明治36(1903)年にトルストイの著書 『我宗教』(加藤直士訳)に接して衝撃を受け、日露戦争勃発直後の明治37(1904)年より、全てを捨て、奉仕活動によって生きるという新たな生活を始 めました。一燈園は、そうした天香の生き方に引かれた人々の奉仕活動の拠点として、誕生しました。

 西田天香は、大正10(1921)年に『懺悔の生活』を出版し、全国に名前が知られるようになりました。その後、天香は、全国各地の講演、托鉢に招か れ、その足跡は、中国、台湾、朝鮮、ジャワ、ハワイ、アメリカにもおよびました。また、接した人々は各階層にわたり、著名な芸術家などから寄せられた手紙 や作品などの貴重な資料も伝わっています。

 本館では、綱島梁川、倉田百三、河井寛次郎、棟方志功、北村西望、尾崎放哉、須田剋太、直原玉青、マハトマ・ガンジー由来の手紡車、 コルベ聖人寄贈マリア像などの資料を所蔵し、随時展示しております。また、ロングベストセラーの西田天香著「懺悔の生活」をはじめ、書籍・色紙なども頒布 しております。

 当館前を流れる琵琶湖疏水は、春には桜、秋には紅葉が美しい彩りを見せてくれます。緑豊かな一燈園内も、絶好の散策コースとなっています。一燈園本部で手続きいただければ、ご観覧できます(無料、事前予約不要)。